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2026/06/13

夢をかなえるかみさま

夢守の家関連でもろもろ。
桔梗(エルレイド♂)中心の話です。







胡蝶桔梗翡翠たちウルガ一族のことから。
(現在という言葉は、夢守の家勢の設定年齢の時間軸)

胡蝶と桔梗は双子。胡蝶が姉、桔梗が弟です。設定年齢が違うのは時間軸の違いもありますが、胡蝶の享年が20歳という意味になるので、つまるところ現在より10年前に胡蝶は亡くなっています。翡翠はそのふたりの実弟になります。
彼らの名前の由来は蘭の種類から(コチョウラン、キキョウラン、ヒスイラン)。ちなみにこのうちキキョウランだけはラン科ではありません。

★ローダの因習
継承者は常に双子で生まれ、より力の強い片割れが跡継ぎ(ウルガ)となります。選ばれなかった片割れは、跡継ぎの【穢れ(ユイリー)】を背負う存在として忌まれ、その存在が表に出されることはありません。しかし跡継ぎの為に必要な存在ではあるので、【穢れ】を背負い続け壊れてしまう直前、18歳の誕生日までは地下室に幽閉されて育ちます。双子はお互いの存在を知識としては知らされるものの、その必要が無い為に会おうとする事はほとんどありません。

この因習は彼らが神と崇める、ヒトに近いゆえにヒトの願いを聞き入れるという、夢世の主【ローダ】もまた双子で生まれ、片割れを排除する事に起因します。
元々ローダとユイリーはひとつの存在、というよりローダしかいませんでした。ですがローダはヒトと交わった事で、その美しい心に一点の穢れが生まれ、その穢れが形を成したものがユイリーと呼ばれました。それからローダは双子で生まれるようになり、その片割れには【ユイリー】、つまり穢れの塊という烙印を押し、排除してきたのです。

ウルガもまた同じく、ローダに近しき存在であるために双子で生まれるという性質を持ち、同じように片割れの【ユイリー】を排除しなければならないのです。
これが、一般に語られる『伝説』ですが、真実は少し異なります。
ウルガ達はローダを崇め、そしてその崇高なる存在に近づきたいと思うがゆえに神の真似事を始めました。双子が生まれればその片割れへ【ユイリー】の名を付けて殺し続けました。その所業に怒ったローダの片割れの【ユイリー】は、「そんなに我らが羨ましいのならば、我らと同じ苦しみを味わうといい」と言い残し、そうしてウルガもまた、双子で生まれる事となったのでした。


★胡蝶と桔梗
その例に漏れず、胡蝶は跡継ぎとして何不自由ない生活を送り、桔梗は地下室で育ちました。
しかし8歳の時に胡蝶は桔梗に接触してきました。「跡継ぎとしての生活はとても窮屈だ。これからまたパーティーがある、顔が似ているから代われ。その間ぼくはここで本を読んでいる」と。
無理矢理姉の服を着せられ社交界へ放り出された桔梗は、そこで『胡蝶として』こうわと出会います。味を占めた胡蝶は面倒な事があるたびに桔梗と入れ替わり、桔梗とこうわは交友を深めていきました。
胡蝶は桔梗の部屋に入り浸る事が増え、ふたりは姉弟として良い関係を築いていました。しかし12歳の時に胡蝶は誘拐され、そのまま戻ってくることはありませんでした。

1年後、桔梗は地下室から出る事を許されたものの、ユイリーという立場から、家では浮いた存在となっていました。生きる理由も死ぬ理由も無く、ただそこに居るだけの桔梗に唯一手を差し伸べてくれたのが、当時の戦闘部隊(エルッタ)の隊長でした。エルッタ所属となり、隊長に師事し修業を重ねた桔梗は、彼の勧めで18歳の頃に修行の旅に出るのですが、詳細は後述。


★翡翠
胡蝶が居なくなって1年が経っても、胡蝶の行方は分からないままでした。現当主が年老いてきた事もあって、早々に次の跡継ぎを考えなければならない状況となり、そして翡翠が誕生しました。勿論彼もその例に漏れず、双子の兄としてこの世に生を受けました。
しかしその2年後、彼の妹は病に侵され、この世を去ります。そして時を同じくして胡蝶もまた、この世を去ったのでした。
そこで、旅をしていた桔梗は呼び戻され、翡翠のための【ユイリー】となる事を命じられます。桔梗は「家の為になるなら」とそれを受け入れました。
ですが、翡翠は、桔梗が実兄であり、自らの穢れを背負う存在であるという事を知らされていません。これは桔梗たっての願いで、というのも、若くしてその命を散らした姉と妹の分、何も知らず平穏無事に生きてもらいたいという思いゆえで、また、「翡翠は自分とよく似ているから、もし事実を知った時にどういう行動を取ろうとするのか分かってしまう」とは桔梗の談。加えて彼は人喰いの魔女ソルシェールにも接触し、翡翠の事を守るという約束を取りつけています。



設定の上がっている従者部隊は桔梗と個人的な関わりがある者が多いです。というのも桔梗のお節介焼きによるものが大きいのですが、中にはある目的を持って彼の傍に居る者も。従者部隊についてのちょっとした設定はこちら

★親友
こうわは元々、夢守の家ほどではなくとも良い家柄の出でした。度々パーティーに招かれ、そこで胡蝶に扮した桔梗と出会い、年の近い彼(彼女?)に友人になってほしいと頼み込みます。友となり親交を深めていた二人ですが、ある時胡蝶は誘拐され、そのまま消息を絶ってしまいます。しかし、家を訪れた彼女を出迎えたのは、居なくなったはずの友でした(この頃はまだ地下室から出る事は出来なかったが、どうしても、という桔梗の願いによって挨拶だけは叶った)。桔梗はこれまで名前と性別を偽り、騙していた事を詫びたのでした。

それから少しして、こうわの家では借金による怨恨とみられる理由で当主と当主夫人が殺害され、こうわ自身も行方不明となります。

こうわと桔梗が再会したのはその7年後、桔梗が20歳の時の話でした。
見聞を広める修行の旅の最中である桔梗と、一騎当千の傭兵として戦地を駆けるこうわ。最初はかつて友と呼んだ存在であることに気づきませんでしたが、いくつか言葉を交わすうちに既視感を覚え、名を聞いた時にそれは確信へ変わりました。
ふたりは共に旅をしますが、桔梗22歳、こうわ21歳の時。ある事件が起こります。


★穢れの代償
【穢れ】はこの世のものでも、夢世のものでも無い、毒。その毒を2人分溜めこんだ桔梗に異変が起こるのは当然と言えば当然の話でした。穢れを背負い【ユイリー】そのものとなった桔梗は破壊衝動に駆られ、戦場で暴虐の限りを尽くしました。その矛先が戦以外のものに向けられた時は、何としてでも彼を止めなければならない。次の瞬間、案の定こうわにその凶刃が襲い掛かります。猛攻を防ぎつつも、こうわはひとつの案を思いつきました。彼女は、桔梗がお守りとしてメガストーンを持っている事は知っていました。そう、外部から抑え込めないのであれば、彼自身に抑え込めるだけの力を与えればいいのだと。そして、これでも無理であったら、殺すしかない、と。こうわは桔梗に自らのキーストーンを握らせ、元に戻って欲しいと願う事でメガシンカの力を目覚めさせたのです。メガシンカによって強い精神力を手に入れた桔梗は、ひとまずユイリーを抑え込むことに成功したのでした。ですが、それもただの延命にすぎないという事を、桔梗も、そしてこうわも感じ取っていました。

一連の事情を生家に報告し、当たり前のことながら帰還命令を受けた桔梗は、こうわと別れて家に戻る事になります。
戻った彼を待ち受けていたのは更なる修行でした。穢れを抑え込み、翡翠が18歳になるまで生きていられるようにするために自らの力を高める…メガシンカを使いこなせるようになるためのものでした。


★拾い上げた子供たち
桔梗は修行をする傍ら、エルッタの一員としての任務をこなす日々を送っていました。
色違いの『奇妙なこども』として家の前に捨てられていた、ガーディの子供ウィルジーの教育も彼の仕事でした。
桔梗が24歳の時、彼は調査任務の為にとある場所へ赴く事になりましたが、そこで怪我を負って倒れてしまいます。意識を失った桔梗を救ったのは二人の子供でした。二人は桔梗を介抱し、簡素ながらも暖かい家に迎えました。目覚めた桔梗に二人は「自分たちは姉弟だ」と自己紹介をしますが、家には親もおらず、そして二人の種族はサニーゴとニューラ。どうにも奇妙だと訝しんで事情を聞くと、姉ナターシャは『特別な力』のせいだと言います。それは、他人の傷を癒す力。桔梗の傷もその力によって治したという話でした。そして弟シュネーシュにも似たような力が宿っており、2人はそのために親からも気味悪がられ追いやられ、そうして出会い、助けあって暮らしているのだ、という事でした。
夢守の家は『特別な力』を保護する役割も担う家であったので、桔梗は二人に、自分の家で働きながら暮らす事を提案し、二人はそれを受け入れました。


★統率者
26歳になった桔梗は、エルッタの隊長を拝命する事となりました。その強さと、人格、加えて血筋による強制力。先代隊長の後押しもあって、断る事の出来ない雰囲気がすっかり出来上がっていたのです。
しかし桔梗にはひとつの不安がありました。それは、自分の中の【ユイリー】。今でこそメガシンカの力を使いこなし抑え込む事が出来ているものの、いつ、何が切っ掛けとなって暴走するのか分からない…。彼はこうわを呼び戻し、副隊長に任命しました。もしもの時に、自分の事を迷いなく殺せる者として。


★監視
隊長となった桔梗がよく接するようになったのが、次のナマシュの長になるであろうと言われているメリアブーケでした。理由は簡単、桔梗の『監視』です。ナマシュの長イリヤは【ユイリー】の恐ろしさを誰よりも理解している存在でしたから、隊長としての能力は認めながらも、やはりあまり良く思っていないようでした。
メリアブーケは監視の任をこなしつつも桔梗に淡い想いを寄せているというのは、また別の話です。





そんな感じでみんながんばっています。


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2015/08/01 設定 Comment(0)

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