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2026/06/13

むしゃな一族のはなし2

というかりぴか様のおはなし。





リピカは小さいころ(今も小さいけど実年齢30代だからね)昔のプリムラのように感情が無い子供でした。
彼もまた微弱ながら巫女の異能として心を読む力を持ち、兄や、兄の周りの汚い意志を持つ人たちをずっと見てきた事で、心を閉ざしてしまった事が原因でした。そこを見兼ねて助けようとしたのがカプリ。
カプリが力を封印したのはいいけれども、心ばかりは中々治らず、カプリはその隙をついて自分に依存させようとしますが、それは一人の女性によって阻まれることとなります。

ローリアというムシャーナの女性は、力を無くし不安定になり、夢の跡地を徘徊するようになったリピカと偶然出会い、それを見兼ねて沢山の物を与えます。
外の世界と繋がりを持ち、自分の知らない様々な事を教えてくれるローリアの事を、リピカは大好きになりました。
遊びに行くたびに遊んでくれて、知識と美味しいものをくれて、リピカはとても楽しかったのですが、カプリはそれを良しとしませんでした。けれども、リピカが楽しそうにしているのを邪魔する事も出来ませんでした。

数年経ち、ローリアは妊娠します。
リピカもそれを祝福し、お腹をなでたり、色んなものを持ってきてローリアと遊びました。
けれどローリアは浮かない顔をしていました。どうして、と聞いてもローリアは教えてくれませんでした。
次第にお腹の子は大きくなっていき、リピカはある質問をします。
「その子の名前はどうするの?」
ローリアは笑って、
「巫女に名前は無いでしょう?」
と、答えました。

その時、リピカは色々な事を思い出しました。自分の事を存在しないものであるかのように扱う兄の事、その取り巻きの黒い黒い感情。自分が心を閉ざして、見ないようにしていたもの。
それでもリピカがローリアの事を好きなのは、変わりませんでした。

カプリはリピカに、ローリアとはもう会うなと言いましたが、リピカにはそれが理解できませんでした。
リピカはカプリが、ローリアとばかり仲が良いから嫉妬しているんだ、と思っていました。
けれど、違いました。

ローリアの一族は、自らこそが一族の頂点と称し、巫女を輩出すべく近親相姦を重ね、強力な力を持つ巫女を生み出そうとする一族でした。
ローリアが今孕んでいる子が異能を持つ女児であったなら、確実に巫女第一候補である兄の座は、その子に奪われる事は間違いない。
そして、一族内での力のバランスを保つために第二候補以降は排除しなければならない。
ローリアにリピカが近づくという事は、兄を巫女に据えるため、自らの命を長らえるため、腹の子を排除する危険性があるのだと思われても仕方がないという事でした。
だからカプリはリピカを守るため何度もローリアと会わないように諭しましたが、子供の彼がそんな事を言われた所で理解も、信じることもできませんでした。

元々近親相姦を重ねるような頭のイカれた集団という事でローリアの派閥は嫌われ者でした。何をしてもおかしくない集団。
危険分子であるその一派を、カプリは昔からずっと見てきました。リピカがローリアと遊んでいる時もずっと。
しかし今回は何かがおかしいとカプリは感じていました。
リピカに対するローリアの態度はともかく、普通ならとっくにリピカに凶手が飛びかかっているだろうに、一派が動く気配も無い。
まるでローリアとリピカが仲良くするのを歓迎するかのように。

そうして、ローリアは女児を出産しました。
今の時代には強力過ぎる異能を持った子でした。
母親に似たその子の誕生を、リピカはとても喜びました。
けれども、ローリアやカプリから学んだことと、その子供を取り巻く環境には、若干の差異がありました。
そしてまた、質問をします。
「お父さんはどうしたの?」
ローリアは笑って、
「巫女は純潔でなくてはならないから、もういないわ。」
と答えました。
リピカも兄が巫女候補として据えられ両親の存在を消された者として、これからローリアがどうなるかは、もう分かっていました。
「この子が巫女にならなくてはいけないのか?」
「そうしなければ、私のしてきた事の意味が無いわ。」
「そんなことない。」
「私にはこれしか無いの。」

ローリアは心の底から子供の誕生を喜び、笑い、そして死ぬことを怖がっていませんでした。
カプリの言っていた、頭がおかしい奴ら、という意味が、少しだけ分かったような気がしました。

「ねえリピカ、この子を宜しくね。」

そう言って頭を撫でられ、リピカは小さく頷きました。

その次の日、ローリアはいなくなりました。







ローリアがいなくなる前の晩、カプリはローリアに尋ねました。
どうしてリピカと仲良くしたのか、その真意を。

ローリアは、庇護が欲しかったと答えました。
嫌われ者の一派から巫女が排出された所で、取り巻きは守ってくれるけれども、一族の全員が彼女の事を正統な巫女とは認めようとしないだろう。
だから、正統な巫女候補であるリピカに取り入り、”恩人のローリア”の遺言として、子供を守る事を約束させる。
リピカが第三候補になり排除される事になったとしても、現在、一定以上の地位を得ているカプリがそうさせるはずはない。
リピカが生きている限り、カプリがリピカを守る限り、ローリアの子供は巫女として守られる。

「そんな事の為にリピカ様を利用したのか。」
「私にはこれしか無いの。」

リピカは利用されているとも知らず、ローリアの死を悲しみ、その子供を守ると誓いました。
今更真実を明かしたところでリピカの中でのローリアの存在が消える訳ではありません。
ローリアは巫女となる子供の為にこれから死ぬのに、カプリが怒りをぶつけた所で何にもなりません。


「貴様達は狂っている。
やはりあの女の末裔を生かしておくべきでは無かった。
絶望を生み出し続け、自身はのうのうと生きている。

どこかで、断ち切ら無くてはならない。」





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言わずもがなローリアはプリムラの実母です。皆頭おかしいのでプリムラさんも最終的に頭おかしくなりますね。血は争えないんだよう

★ムシャーナのオルタナが基本的に全ての元凶で、ローリアプリムラの一派の祖先は彼女というか、オルタナはカプリの姉そのものなので、一族の祖先でもあります。
オルタナは元々身体持ってましたが、生き長らえるために色んな身体を乗っ取って生きています。今の身体がカプリの姉というわけですね。
カプリの姉の本名はプリムラなので、カプリさんがプリムラの事を毛嫌いしてるのは大好きな姉と憎むべき女の娘が同じ名前だったり、気にくわない一派の末裔だったりと、まあ色々あるわけです。
リピカ達一族の大半はプリムラ(姉の方)がオルタナに乗っ取られる前に生まれた子供達の末裔ですが、ローリアの一派はオルタナになってからの子供(貴方こそが正当な後継者という暗示をかけ狂わせた)の末裔です。なので血だけはやたら濃いですが異能の発現率は芳しくない模様。
カプリはその頃まだ一族にいて、姉がオルタナに変わる所もばっちり見ているのでローリアの一派を毛嫌いし、一族内にそういう風潮を作り上げた張本人でもあります。
でも異能強いしなんか変だけどプリムラ(姉の方)の子供だし・・・・みたいな感じで今まで細々と生き長らえています。一族内部ではいい顔されてないから割と外部と交流を持ってるので、そこも一族からは気に入られていない様子。
ちなみに現在はプリムラ(エロい方)を殺すために呪いを起こしましたが、あれはカプリが一族を根絶やしにする為にやった事で、実際は呪いではなく殺人です。そしてプリムラが脱走する時にもカプリが手引きして殺させまくったりしてるので今ではプリムラ以外、一派の奴はいません。

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2013/07/12 設定 Comment(0)

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