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2026/06/13

プリムラさんの

幼少期です。





プリムラは夢の跡地を拠点にするあるムシャーナ一族の長でした。
代々人の心を読み取るなどの特殊能力を持つ者がその座に就く事になっており、先代の巫女はプリムラが幼い頃に逃げ出したために、彼女がその座に就く事になりました。
ちなみにこの時点ではプリムラという名前は無く、巫女と呼ばれていました。
巫女は純潔でなくてはならず、自らの親、きょうだい、名前は全て無くすように義務づけられていたからです。

巫女といっても特にする事はなく、お飾りの長でした。いわゆる摂関政治。
幼い彼女に取り入る事で実権を握ろうとする者も沢山いたというか、彼女の周りにはそういうひとしかいませんでした。
かつ、彼女は心を読むことができます。
けれども、それが普通でした。
地下に閉じ込められるようにして生きていたしテレパシーで喋ればいいので、感情も希薄で、喋ることも無い子供でした。今とは正反対だよ全く
持っている感情をオーラのようなものとして視覚的、聴覚的にも感知することができるので、彼女の耳と目は常に黒いものに満ち溢れていました。
そして、それが普通でした。

そんな風に毎日を過ごしていたある日、プリムラは一筋の光を発見します。
夢の跡地に探検に来たルテアでした。
変に幸運な彼は地下の奥の奥まで潜り込み、プリムラの元にたどり着き、そして周りの従者に追いかけられて逃げていきました。
プリムラは始めて見た光に興味を持ち、ルテアを追いかけます。
やはり変に幸運なルテアは上手く従者を撒き、町へ逃げていきました。
人の思念波を感じることのできるプリムラは、上手く従者を避けて、光を追いかけていきました。

ルテアを見つけたプリムラは、光の謎を解明すべく彼に付いて町を探検しようとします。
ルテアは本当に何も知らない彼女を不憫に思い、この子はこういう奴なんだと諦めて町を案内します。
パンを買ってもらったり、空の青さを知ったりしたプリムラは、今まで自分が生きてきた場所が
どれほど醜い場所であるかを知ってしまいました。

ルテアは「また明日、ここで会おうな」と言って、プリムラと別れました。
残されたプリムラは程なく彼女を探し回っていた従者に見付かり、元の場所に連れ戻されます。

それから数年、プリムラは外への想いを抱きながら、ルテアとの約束を破ってしまった事を悔いながら過ごしてきました。


ある日、一族の一人が死にました。
次の日、一族の二人が死にました。
その次の日、一族の三人が死にました。
また次の日は四人。
その次は五人。
六人。
七人。

巫女は長であり、また人柱でした。
強大な力を捧げることで、災厄を鎮める力を持ち、だからこそこの地位を認められていました。
先代の巫女の脱走による呪いであると称されたそれを鎮める為、プリムラは死ぬことになりました。
生まれた意味は、一族の長となるため。
それは、今となって、死ぬために生まれた事をも意味しました。

仕方ないと諦めたプリムラでしたが、巫女が死ぬための祭壇の前に立ったその時、また白い光を感じ取ります。
どうやらネズミが入り込んだようだ、と従者。片付ける為に祭壇を離れます。
そして光を感じたプリムラさんは、死にたくないと思いました。
もう一度外に行きたいと思いました。
その世界で生きたいと思いました。
プリムラを殺すために付き従っていたひとは丁度いません。
すっかり少なくなった一族の者を撒くのは、思念波を読み取れる彼女にとっては簡単な事でした。

彼女は逃げ出しました。
けれど、少なくなったとはいえ精鋭揃いの従者達を撒く事は大抵の事ではありませんでした。
従者達は皆、巫女に死んでもらいたかったので、沢山の黒い感情を露にして襲い掛かってきました。
捕まれば確実に元の場所に連れて行かれ、殺されてしまいます。
巫女は死ぬのが役目、無理もありません。
だから彼女は、力を振り絞ってその黒い感情たちを殺しました。


そして彼女は、光に溢れる町へと逃げていきました。





そんな感じでプリムラの幼少期。
この後マリーちゃんに出会って色々とある事になります。

現在のプリムラさんは自分が生きるために人を殺してしまったという事自体には悔いは無く、仕方ないことなんだと割り切ってるんですが、果たしてそうやって犠牲の上に立ってまで意味も無く生きていていいのかという点において葛藤しています。いらんところ女々しい。女だし。
マリーちゃんに会って暫くは生きているだけでよかったけれども、年月を重ね、特にマリーちゃんがミュリを授かってからはそういった命の重みについて特に考えるようになって、上記の思想に至るという事。
意味を持って生まれたんだから、意味を持って生きて、意味を持って死ぬ必要があるというわけです。
プリムラが殺した人々は、プリムラが生きるためという理由で死んでいったけれども、当のプリムラに生きる意味が無いんじゃ・・・ということでした!同じこといっぱい言った気がする!!
それに従者達が巫女を血眼になって殺そうとしたのは、言い換えれば巫女を信用していたという事にもなりますから。

マリーと出会い、ユゴニスは完全にマリーに依存していたものの、マリーはプリムラを頼ってくれました。
だからプリムラはマリーを守るために生きようと思ったわけです。エゴだね!!
けれどマリーにはケリオンさんという守ってくれる人が出来ました。そしてプリムラの生きる意味というのはその時点で失われたわけです。
だからといって死にたくはないけど、生きていても意味が無いけどでも生きていたいとか、そういう微妙な感情にうだうだしながらテンションが低かったのがトラウムさんに過去を知られるまで。
過去を知られて、すなわち今悩んでることをズバリ言い当てられた感覚なわけですが、けれどそれが気分の良いものかといったら必ずしもそうではないというか、プリムラの場合トラウマ発掘以外の何物でもありませんでした。
なのでそのあたりでのトラウムさんへの好感度は最悪になるんだけどもトラウムさんがなんか頑張ってくれるそうなので私は見守ることにしますね。
とはいえプリムラさんはトラウムさんを好きになるというよりも、この人なら自分を殺してくれるかもしれないという希望を見出したからのお付き合いのように思うわけです。過去を知っているトラウムさんに殺してもらうことで罪を償うというよりも、殺してもらいたいから生きるという事になったわけです。
結局は巫女時代の、死ぬために生きるというのとなんら変わりは無いわけですが、勿論意味合いは違います。少なくともプリムラとしてはこれで満足でしょう。
トラウムさんへの感情が明確な恋や愛と呼べるものに変わるのは、「この人なら自分を殺してくれる」から「この人に殺されたい」になるあたりじゃないかなーと思っています。結局はエゴの打算というわけですね。仕方ない元々彼女は我侭なので。好きになったあなたが悪いのよ。

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2013/07/12 設定 Comment(0)

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